Claudeで決算書を分析してもらった結果【実際のプロンプトと出力を公開】

Claudeで決算書を分析してもらった結果【実際のプロンプトと出力を公開】 AI活用術
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Claudeで決算書を分析してもらった結果【実際のプロンプトと出力を公開】


「決算書は税理士に任せておけばいい」と思っていた時期が、私にもありました。

でも本当は、数字を読めない経営者は自社の健康状態がわからないまま経営しているようなものです。毎年決算書を見せられても、税理士の「今期は問題ありません」という言葉を信じるだけ。自分では何も判断できていませんでした。

転機は2025年。Claudeに決算書を読んでもらったことで「数字のどこを見ればいいか」が初めて理解できました。この記事では実際にやったプロンプトと、Claudeが出してくれた回答の内容を公開します。


この記事でわかること

  • 決算書をClaudeで分析する具体的な手順
  • 実際に使ったプロンプトの全文
  • Claudeが指摘した「見落としていた3つの問題点」
  • 財務分析初心者が最初に見るべき5つの数字
  • 税理士とAIを使い分けるべき場面の違い

  • P/L・B/S別プロンプトの書き方・出力を引き出す手順については → AIへの決算書の渡し方【ClaudeとChatGPTで財務分析する具体的プロンプト】 をご覧ください。この記事では私が実際に試したプロンプト・Claudeが指摘した問題点の実体験に絞って解説します。


    実際にClaudeで決算書を分析した手順

    Step 1:決算書のデータをテキスト化する

    PDFの決算書をそのままClaudeに貼り付けることはできません(画像は貼り付けられます)。以下の方法でテキスト化します。

    方法A:数字だけを手入力(5〜10分)

    主要な数字だけを抜き出してテキストで入力します。完璧に全部入力する必要はありません。

    方法B:PDFをコピーして貼り付け

    PDFのテキストをコピーできる場合、そのままペーストできます。表の形式が崩れても、Claudeは読み取ってくれます。

    私が実際に使った入力データはこんな形です(数字は架空のものです):

    
    損益計算書(単位:万円)
    売上高:42,000
    売上原価:28,500
    売上総利益:13,500
    販売管理費:10,200
    営業利益:3,300
    営業外収益:150
    営業外費用:380
    経常利益:3,070
    税引前当期純利益:3,070
    法人税等:920
    当期純利益:2,150
    
    貸借対照表(単位:万円)
    【資産の部】
    流動資産:8,200(現金預金2,800 / 売掛金4,100 / 棚卸資産1,300)
    固定資産:12,500(建物設備9,200 / 車両3,300)
    資産合計:20,700
    
    【負債の部】
    流動負債:5,600(買掛金1,800 / 短期借入金2,500 / その他1,300)
    固定負債:6,800(長期借入金6,800)
    負債合計:12,400
    
    【純資産の部】
    資本金:1,000
    利益剰余金:7,300
    純資産合計:8,300
    

    Step 2:プロンプトを送る

    実際に使ったプロンプトを公開します。

    
    私は物流会社(従業員30名、年商4億円)の社長です。
    以下は今期の決算書データです(単位:万円)。
    
    [上記のデータを貼り付け]
    
    財務的な専門知識がない私でも理解できるように、以下を教えてください:
    
    1. この決算書の「良い点」3つ
    2. 「問題点・注意点」3つ(深刻度も教えて)
    3. 特に注目すべき財務指標とその読み方
    4. 来期に向けて改善すべき優先順位
    5. 銀行や投資家から見たこの会社の評価
    
    専門用語を使う場合は必ず簡単な言葉で補足してください。
    

    Step 3:Claudeの回答を確認する

    Claudeが返してきた内容(要約)を紹介します。

    良い点として指摘されたこと:

  • 売上総利益率32.1%は物流業界平均(25〜30%)を上回っており良好
  • 当期純利益が黒字で、利益剰余金も着実に積み上がっている
  • 固定資産の構成が事業の実態と合致している
  • 問題点として指摘されたこと(ここが重要でした):

  • 売掛金回転日数が長い:売掛金4,100万円 ÷ 日売上115万円 = 約36日。業界平均の25〜30日と比べて長く、回収に問題がある可能性
  • 短期借入金の比率が高い:流動負債の中で短期借入金が2,500万円。この借入の返済スケジュールによっては資金繰りが厳しくなるリスクがある
  • 自己資本比率40%は問題ないが、改善の余地あり:8,300 ÷ 20,700 = 40.1%。一般的に50%以上が望ましい
  • 私がこれまで気にしていなかった「売掛金の回収サイクル」を指摘されたのは大きな収穫でした。

    Step 4:掘り下げ質問をする

    気になった点を深掘りします。

    「売掛金の回転日数が長いという指摘について、具体的にどう改善すればいいですか?業界の標準的な対策を教えてください」

    このように一問一答で進めると、自分の理解度に合わせて詳しく教えてもらえます。


    財務分析初心者が最初に見るべき5つの指標

    Claudeに教えてもらった「まずここだけ見ればいい」5つの指標です。

    ①売上総利益率(粗利率)

    計算式:売上総利益 ÷ 売上高 × 100

    意味:売上のうち何%が粗利として残るか。業界平均と比較する。

    ②営業利益率

    計算式:営業利益 ÷ 売上高 × 100

    意味:本業でどれだけ儲けているか。3%以上なら及第点、5%以上なら優秀。

    ③流動比率

    計算式:流動資産 ÷ 流動負債 × 100

    意味:短期的な支払い能力。120%以上あれば安全圏。

    ④自己資本比率

    計算式:純資産 ÷ 総資産 × 100

    意味:会社の財務的な安定性。50%以上が理想。

    ⑤売掛金回転日数

    計算式:売掛金 ÷ 日平均売上(年間売上÷365)

    意味:売掛金の回収サイクル。短いほど資金繰りが良い。

    これら5つをClaudeに計算させて、「業界平均と比較してどうですか」と聞くだけで、自社の財務状況がかなり把握できます。


    よくある質問(FAQ)

    Q. 決算書の数字をAIに見せても大丈夫ですか?

    A. 会社名や代表者名など、特定個人を識別できる情報は除いた状態で入力することをお勧めします。数字だけであれば、リスクは最小限です。Claudeのプライバシーポリシーでは入力データを外部と共有しないことが明記されています。

    Q. Claudeの財務分析は正確ですか?

    A. 財務指標の計算は正確です。ただし、業界平均値などは学習データに基づく推計のため、最新の業界データを確認することを推奨します。また、税務・節税に関する具体的なアドバイスは必ず税理士に確認してください。

    Q. 毎月の月次試算表でも使えますか?

    A. はい、決算書と同じ手順で使えます。毎月の試算表をClaudeに渡して「前月比・前年比で気になる点はありますか」と聞くだけで、月次モニタリングができます。

    Q. どのClaudeプランが必要ですか?

    A. 無料版でも基本的な分析は可能ですが、長文のデータを扱う場合はProプラン(月額約3,000円)を推奨します。決算書全体のデータを一度に処理できます。

    Q. 税理士との役割分担をどうすれば良いですか?

    A. 「理解する」「質問する」「アイデアを出す」はAI、「確認する」「実行する」「申告する」は税理士という分担が実用的です。AIで予備知識をつけてから税理士に相談すると、質問の質が上がり、相談時間も短縮できます。


    まとめ

    Claudeで決算書を分析するポイントは3つです。

  • 数字だけをテキストで入力すれば十分(会社名など個人情報は省く)
  • 「良い点」「問題点」「改善優先順位」を一度に聞く
  • 税理士はAIの代替ではなく、AIで理解してから相談する相手
  • 私はClaudeを使い始めてから、税理士との打ち合わせの質が上がりました。以前は「先生が言うならそうなんだろう」で終わっていた会話が、「売掛金回転日数を○日以内にするには、どんな対策が有効ですか」という具体的な議論に変わりました。

    まず次の決算書が来たとき、主要な数字だけClaudeに貼り付けて「5つの財務指標を計算して、良い点と問題点を教えて」と聞いてみてください。


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  • 本記事の情報は2026年5月時点のものです。財務・税務に関する具体的な判断は専門家にご相談ください。

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