kintoneで中小企業の業務をアプリ化する方法【Excel脱却・データ管理・自動化】

kintoneで中小企業の業務をアプリ化する方法【Excel脱却・データ管理・自動化】 DX・業務効率化
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kintone 基本スペック早見表

項目 ライトコース スタンダードコース
月額費用 780円/ユーザー 1,500円/ユーザー
アプリ数 200個 1,000個
ストレージ 5GB 5GB(追加可)
プラグイン 対応 対応
API連携 非対応 対応
無料トライアル 30日間 30日間

最初の一手:30日間の無料トライアルで「配送案件管理」か「日報管理」どちらか1アプリを作るだけ。これで費用対効果の感覚がつかめる。


この記事はkintoneを使った業務アプリ作成・データ管理・Excel脱却の手順に特化しています。DXツール全体の比較は → 中小企業向けDXツール比較10選【費用・機能・IT補助金対応】 をご覧ください。


  1. kintoneとは何か・中小企業で人気の理由
  2. 中小企業がkintoneで解決できる5つの課題
    1. ①「Excelファイルが複数人で更新できない」問題
    2. ②「報告書・日報がメールやLINEで流れてしまう」問題
    3. ③「承認フロー(決裁)が紙・メールで回っている」問題
    4. ④「情報が各担当者のPC・頭の中に分散している」問題
    5. ⑤「定型レポート・集計に毎週時間がかかる」問題
  3. 実際のkintoneアプリ構築例(物流会社の場合)
    1. ①配送案件管理アプリ
    2. ②在庫管理アプリ
    3. ③採用管理アプリ
  4. kintoneの基本的な操作手順
    1. ①アプリを作る(テンプレートから)
    2. ②フィールドの設定
    3. ③ビューの設定
    4. ④ワークフローの設定
  5. kintoneとExcelの連携方法
  6. プラグインで機能を拡張する
  7. kintone vs 競合ツール比較
  8. kintoneを社内に定着させる5つのポイント
    1. ①最初のアプリを「全員が毎日使うもの」にする
    2. ②「Excelの代わり」ではなく「Excelより楽な場所」にする
    3. ③最初は経営者か管理職が積極的に使って見せる
    4. ④現場の声をフィードバックして3ヶ月でアプリを改善する
    5. ⑤IT導入補助金を使って初期コストを下げる
  9. IT導入補助金でkintoneを導入する
  10. よくある質問(FAQ)
    1. Q. kintoneを使いこなすのに技術知識は必要ですか?
    2. Q. Notionとkintoneはどちらがいいですか?
    3. Q. モバイルアプリはありますか?
    4. Q. 既存のExcelのマクロ・関数はkintoneで再現できますか?
  11. まとめ
  12. 関連記事

kintoneとは何か・中小企業で人気の理由

kintone(キントーン)はサイボウズが提供するクラウド型の業務アプリ作成プラットフォームだ。プログラミングの知識がなくても、Excelに近い感覚でデータ管理アプリを作れる。

中小企業でkintoneが選ばれる理由:

  • Excelファイルを「みんなが同時に編集できるDB」に変換できる
  • スマートフォンから入力・参照できる
  • ワークフロー(承認・決裁フロー)を組み込める
  • IT導入補助金の対象(採択実績多数)

費用:

  • ライトコース:月額780円/ユーザー(5〜1,000名)
  • スタンダードコース:月額1,500円/ユーザー(5〜1,000名)
  • 30日間無料トライアルあり

中小企業がkintoneで解決できる5つの課題

①「Excelファイルが複数人で更新できない」問題

物流会社・製造業でよくある問題。在庫管理・配車管理・受注管理をExcelで行うと、同時に複数人が編集できない、バージョンが混在する、といった問題が起きる。

kintoneで解決:

  • kintoneのアプリにすると複数人がリアルタイムで同じデータを更新できる
  • 誰がいつ更新したか履歴が残る
  • スマートフォンからも入力可能

②「報告書・日報がメールやLINEで流れてしまう」問題

kintoneにコメント機能・通知機能があるため、報告書をkintoneに入力すれば自動で関係者に通知される。過去の報告書は検索で即座に見つけられる。

③「承認フロー(決裁)が紙・メールで回っている」問題

kintoneのワークフロー機能で、申請→上長承認→最終承認という決裁フローをシステム化できる。承認状況がリアルタイムでわかり、ハンコのために出社する必要がなくなる。

④「情報が各担当者のPC・頭の中に分散している」問題

顧客管理・案件管理・在庫管理をkintoneのアプリに集約することで、担当者が不在でも他の人が状況を確認できる。属人化を防ぎ、引き継ぎがスムーズになる。

⑤「定型レポート・集計に毎週時間がかかる」問題

kintoneのグラフ・集計機能を使えば、入力されたデータを自動でグラフ化できる。毎週手動でExcelで集計していた作業が不要になる。


実際のkintoneアプリ構築例(物流会社の場合)

①配送案件管理アプリ

項目 内容
アプリの目的 配送依頼の受付から完了までを管理
主なフィールド 依頼日・配送先・積荷内容・ドライバー名・配送状況・特記事項
ビュー カレンダー(日付別)・カンバン(状況別)・一覧
ワークフロー 配送完了 → 担当者報告 → 管理者確認

作成時間の目安: 初回は3〜5時間、2回目以降は1〜2時間

②在庫管理アプリ

項目 内容
アプリの目的 倉庫内の在庫数・保管場所を管理
主なフィールド 商品コード・品名・現在庫数・保管場所・最終更新者
連携 バーコードリーダーとの連携(プラグインを使用)
自動計算 発注点を下回ったら自動通知

③採用管理アプリ

項目 内容
アプリの目的 求人応募者の情報管理・選考状況の共有
主なフィールド 氏名・応募経路・書類選考・面接日程・評価コメント・採否
ビュー 選考ステータス別カンバン
共有 面接担当者に評価コメントを入力してもらう

kintoneの基本的な操作手順

①アプリを作る(テンプレートから)

  1. kintoneにログイン → 「アプリを作成」
  2. テンプレートから近いものを選ぶ(顧客管理・在庫管理・案件管理等)
  3. フィールドを追加・削除してカスタマイズ

②フィールドの設定

kintoneのフィールドはExcelのセルに近い。文字列・数値・日付・添付ファイル・ルックアップ(別アプリからデータを引っ張る)など多彩な種類がある。

③ビューの設定

同じデータをカレンダー・リスト・グラフなど複数の見方で表示できる。役割に応じてビューを切り替えて使う。

④ワークフローの設定

「申請→承認」フローは、フォームの設定でステータスフィールドを追加し、各ステータスの移行条件と通知先を設定するだけで実装できる。


kintoneとExcelの連携方法

kintoneはExcelからのデータインポートに対応している。既存のExcel管理表をkintoneに移行する手順:

  1. Excelのデータを一旦CSV(カンマ区切り)で書き出す
  2. kintoneで新しいアプリを作りフィールドを設定する
  3. 「インポート」機能でCSVを取り込む

反対に、kintoneのデータをExcelやCSVでエクスポートすることもできる。


プラグインで機能を拡張する

kintoneは標準機能だけでも十分使えるが、プラグインを追加することでさらに多くの機能が追加できる。

よく使われるプラグイン:

プラグイン 機能
kViewer データをWebページとして外部公開
Garoon連携 スケジューラーとkintoneを連携
PrintCreator kintoneデータをPDF帳票として出力
Zapier/Make連携 他ツールとの自動連携

kintone vs 競合ツール比較

kintoneと類似ツールの選び方の基準を整理する。

ツール 月額費用(目安) 向いている用途 苦手な用途
kintone 780〜1,500円/人 データ管理・業務フロー・報告書 文書管理・Wiki・会議メモ
Notion 0〜2,000円/人 マニュアル・Wiki・情報共有 複雑なワークフロー・集計
Salesforce 3,000円〜/人 大規模CRM・営業管理 中小企業の費用対効果
Airtable 0〜2,400円/人 柔軟なDB・国際チーム 日本語対応・サポート

中小企業(5〜50名)で業務フロー・データ管理が課題ならkintoneが最もコスパが高い。 文書管理・マニュアル整備が課題ならNotionとの組み合わせも有効だ(Notion活用は → 経営者がNotionで社内情報管理を整備した方法)。


kintoneを社内に定着させる5つのポイント

「導入したが誰も使わなかった」という失敗を防ぐための実践的なポイントを紹介する。

①最初のアプリを「全員が毎日使うもの」にする

日報・出退勤管理・案件進捗報告など、全員が毎日入力する必要があるアプリを最初に作ると定着が早い。使わざるを得ない仕組みから入る。

②「Excelの代わり」ではなく「Excelより楽な場所」にする

既存のExcelをそのままkintoneに移すと、入力が面倒になり旧に戻る。kintoneで「スマホから30秒で入力できる」フォームを設計し、Excelより操作が簡単な状態にする。

③最初は経営者か管理職が積極的に使って見せる

「社長がkintoneで報告を確認しているから、自分も入力しないといけない」という状況を作ることが定着の最短ルートだ。

④現場の声をフィードバックして3ヶ月でアプリを改善する

最初から完璧なアプリを作ろうとしない。1〜2ヶ月使ってみて、現場から「ここが不便」という声を集め、フィールドやビューを修正する。

⑤IT導入補助金を使って初期コストを下げる

kintoneのIT導入補助金補助率は最大2/3。従業員10名・スタンダードコース1年分(180,000円)が60,000円の自己負担になる。初期導入支援費用も対象になる場合がある。


IT導入補助金でkintoneを導入する

kintoneはIT導入補助金の対象製品として登録されており、採択実績が多い。

費用のシミュレーション(スタンダード・10名・1年):

  • 通常費用:1,500円 × 10名 × 12ヶ月 = 180,000円
  • IT補助金補助率2/3の場合:自己負担 60,000円
  • 初期導入費(カスタマイズ込み)も対象になる場合あり

よくある質問(FAQ)

Q. kintoneを使いこなすのに技術知識は必要ですか?

A. 基本的なアプリ作成はプログラミング不要です。ただし複雑なカスタマイズ(JavaScript等)は専門知識が必要なため、複雑な要件はkintoneのパートナー企業に相談することをすすめます。

Q. Notionとkintoneはどちらがいいですか?

A. Notionは文書管理・議事録・Wiki向きで、kintoneはデータベース・業務フロー管理向きです。規模が5〜50名でデータ管理中心ならkintone、情報共有・マニュアル管理中心ならNotionが向いています。

Q. モバイルアプリはありますか?

A. iOS・Android対応のkintoneアプリがあります。スマートフォンからレコードの入力・閲覧が可能です。倉庫・現場での入力に活用できます。

Q. 既存のExcelのマクロ・関数はkintoneで再現できますか?

A. 標準機能では複雑なExcelマクロの再現は難しいです。ただし、基本的な集計・自動計算・条件分岐はkintoneの計算フィールドやワークフローで代替できます。高度な計算が必要な場合はスタンダードコースのAPI連携やプラグインで対応できます。


まとめ

kintone活用で中小企業が最も効果を実感しやすい場面:

  • 在庫・配送管理のExcel脱却——複数人の同時アクセスと履歴管理を実現
  • 承認フローのデジタル化——紙・メールの申請→決裁をシステム化
  • 採用管理——複数の担当者が同じ応募者データをリアルタイムで更新

まずは30日間の無料トライアルで、最もシンプルな管理(日報や案件管理)から始めることをすすめる。完璧なシステムを最初から作ろうとせず、使いながら育てていくのがkintone成功のコツだ。


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本記事の情報は2026年5月時点のものです。ツールの仕様・費用は変更される場合があります。

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