カテゴリ: AI活用術
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文字数: 約4,800字
この記事はNotebookLMの具体的な活用方法・プロンプト例に特化しています。ClaudeとChatGPTの選び方・比較は → ChatGPTとClaudeを使い分ける方法 をご覧ください。Google Workspace全体のAI活用は → Google WorkspaceとGemini AIを中小企業で活用する方法 をご覧ください。
NotebookLMとは何か
NotebookLM(ノートブックLM)はGoogleが提供するAIリサーチアシスタントだ。PDFや文書をアップロードすると、その内容を学習し、「この資料に書いてあることに限定して」質問に答えてくれる。
Claude・ChatGPTとの最大の違い:
- Claude/ChatGPT → インターネット上の膨大なデータで学習したAIに聞く
- NotebookLM → 自分でアップロードした資料だけを情報源として回答する
「AIが外部情報を混ぜてデタラメを言う(ハルシネーション)」を防ぎながら、特定の文書に絞って質問できるのが最大の特徴だ。
費用:
- 無料(Googleアカウントがあれば利用可能)
- NotebookLM Plus(有料版):より多くのノートブック・高速処理
中小企業での活用シーン
①補助金の公募要領を読み込んで質問する
ものづくり補助金・IT導入補助金等の公募要領(PDFで数十〜百数十ページ)をそのままアップロードし、「うちの会社(物流業・従業員30名)は対象になりますか?」と聞く。
従来の方法: 公募要領を1ページずつ読んで確認 → 1〜2時間
NotebookLM使用後: 質問して30秒で回答 → 回答文に出典ページも表示
②契約書・規約のリスク確認
取引先から受け取った業務委託契約書(PDF)をNotebookLMに読み込ませ、「この契約で自社にとってリスクになる条項を教えてください」と質問する。
注意: 最終確認は弁護士に。NotebookLMは法的アドバイスを提供するものではない。
③競合・業界レポートの要点抽出
業界団体・経済産業省・帝国データバンクのレポートPDFを読み込み、「自社(物流業・中小企業)に関係する情報を教えて」と質問する。
④社内マニュアル・規程集からの質問応答
複数の社内マニュアルや規程文書をまとめてアップロードし、「育児休業の申請手順は?」「有給休暇の付与基準は?」と質問する。
→ 自社専用のAIマニュアル検索ツールとして活用できる。
⑤複数の見積書・提案書を比較する
複数のベンダーから受け取った提案書・見積書をNotebookLMに全部アップロードし、「各社の提案を価格・機能・サポート体制で比較してください」と質問する。
NotebookLMの基本的な使い方
Step 1: ノートブックを作成する
notebooklm.google.comにアクセスしてGoogleアカウントでログイン- 「新しいノートブック」をクリック
- ノートブックに名前をつける(例:「IT導入補助金2026」)
Step 2: ソース(資料)をアップロードする
対応フォーマット:
- PDF(最も多く使われる)
- Google ドキュメント
- Google スライド
- テキストファイル
- YouTubeのURL(動画を文字起こしして学習)
- Webページ(URLを貼り付け)
1つのノートブックに最大50個のソースを追加できる(有料版は増加)。
Step 3: チャットで質問する
ソースをアップロードすると、右側のチャット欄で質問できるようになる。
効果的なプロンプト:
この資料の中で「中小企業」に特化した内容だけを教えてください。
箇条書きで整理してください。
この資料に書かれていない情報には答えないでください。
(ただし)この契約書の中でリスクになりうる条項を5つ挙げてください。
各条項に対して、どんなシナリオで問題になるかを1〜2文で説明してください。
Step 4: 出典の確認
NotebookLMの回答には、元の資料のどのページ・どの部分に基づいているかの出典が表示される。「これはどこに書いてあるの?」という確認が簡単にできる。
音声概要(ポッドキャスト)機能
NotebookLMのユニークな機能として、アップロードした資料の内容をAIが2人で会話しながら解説するポッドキャスト音声を自動生成できる。
活用例:
- 長い補助金の公募要領 → 10分のポッドキャストで概要把握
- 経営会議の議事録 → 通勤中に音声で聞いて内容確認
- 業界レポート → ながら作業中に耳から情報収集
生成手順:
- ノートブックで「概要のカスタマイズ」→「音声概要」をクリック
- フォーカスしてほしいポイントを入力(任意)
- 「生成する」→ 数分で10〜20分のポッドキャストが完成
Claude・ChatGPTとNotebookLMの使い分け
| 用途 | NotebookLM | Claude/ChatGPT |
|---|---|---|
| 特定文書の分析・質問 | ◎ | △(ハルシネーションリスク) |
| 文章の作成・生成 | △ | ◎ |
| 最新情報の検索 | × | △〜◎ |
| 複数文書の横断比較 | ◎ | △ |
| 音声コンテンツ生成 | ◎ | × |
| アイデア出し | △ | ◎ |
使い分けの原則:
- 「この資料に何が書いてある?」→ NotebookLM
- 「〇〇の文書を作って」「〇〇についてアドバイスして」→ Claude/ChatGPT
セキュリティ・データプライバシーの注意点
NotebookLMにアップロードしたデータはGoogleのサーバーに保存される。以下に注意:
- 機密性の高い社内資料(顧客リスト・M&A情報・給与データ等)のアップロードは慎重に
- 個人情報保護法・守秘義務の観点からも、社内の情報管理ルールに従う
- Googleの利用規約・プライバシーポリシーを確認する
業務での利用の場合は、Google Workspace(法人版)のアカウントで利用するとデータ管理が明確になる。
よくある質問(FAQ)
Q. NotebookLMは日本語に対応していますか?
A. 対応しています。日本語のPDFをアップロードして日本語で質問できます。ただし英語の資料に対して日本語で質問することも可能で、NotebookLMが自動的に翻訳して回答します。
Q. アップロードできるPDFのサイズ制限はありますか?
A. 1ファイルあたり200MBまで(500,000ワードまで)です。非常に大きなPDFの場合は複数に分割してアップロードします。
Q. 資料の内容以外のことを聞いても答えてもらえますか?
A. NotebookLMはアップロードした資料に基づいて回答する設計です。資料に書かれていないことを質問すると「この情報はソースには含まれていません」と回答します。
まとめ
NotebookLMが中小企業に特に有効な場面:
- 補助金・行政の複雑な公募要領を即座に理解する(100ページのPDFを5分で把握)
- 社内マニュアルのAI検索化(「〇〇の手順は?」に即答)
- 複数ベンダーの提案書を横断比較(比較表を30秒で生成)
Claude・ChatGPTと組み合わせることで、「調べる作業はNotebookLM・作る作業はClaude/ChatGPT」という分業が実現する。どちらも無料から使えるため、まず試してみることをすすめる。
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静岡県で倉庫会社を経営しています。年商4億円・従業員30名・創業55年のザ・中小企業です。
大学はアメリカ(カリフォルニア州立大学ノースリッジ校)で運動生理学を専攻して2009年卒業。卒業後は外資系医療機器メーカーで営業職として働いていましたが、14年前に家業に入社。課長・部長・専務取締役を経て、2年前に社長に就任しました。
AI活用を始めたのは約3年前。紙・Excel・電話だけで回っていた倉庫業の現場をなんとかしたいと思ったのがきっかけです。それからClaude・ChatGPTを中心に、実際の業務改善で毎日試行錯誤しています。
コンサルでも研究者でもない「普通の中小企業の社長がAIを使ってみたリアル」を発信しています。
モットーは「人生を最大限楽しむ」。好きな言葉は「生きてるだけで丸儲け」。


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