「チラシのキャッチコピーが思いつかず、半日つぶれた」「商品説明の文章が、どれも似たり寄ったりになる」「SNSに何を投稿すればいいか分からず、更新が止まる」——販促の”文章”は、中小企業にとって地味に大きな負担です。私は物流会社を経営していますが、自社サービスの紹介文や採用の告知文を書くたびに、「伝えたいことはあるのに、短く・刺さる言葉にできない」ともどかしさを感じてきました。
コピーライティングは、センスや才能の問題だと思われがちです。しかし実際には、「誰に・何を・どう言うか」を型に沿って組み立てる作業であり、ここはAI(ClaudeやChatGPT)が非常に得意とするところです。切り口を何十通りも出す、ターゲット別に言い換える、長い説明を一言に凝縮する——人間が時間をかける部分を、AIは数秒でこなします。
この記事では、コピーライティングが専門ではない経営者・担当者でも実践できる、AIで広告コピー・キャッチコピー・商品説明を作る手順を、用途別に解説します。そのまま使えるプロンプトと、AIに任せるときの注意点(誇大表現・法令)まで含めて紹介します。
※本記事はコピー作成の一般的な進め方の紹介です。広告表現には景品表示法・薬機法などの規制があります。最終的な文面は、事実に基づいているか・誇大表現になっていないかを必ず自社で確認してください。
この記事でわかること
- なぜ販促の文章(コピー)は難しいのか
- AIでコピーを作る基本の手順
- 用途別の作り方(キャッチコピー・商品説明・SNS投稿文・広告文)
- そのまま使えるコピー生成プロンプト
- コピーを量産したいときの選択肢(専用AIツール)
- AIにコピーを任せるときの注意点(事実確認・誇大表現・法令)
なぜ販促の文章(コピー)は難しいのか
商品やサービスの良さは分かっているのに、いざ文章にすると手が止まる。これには理由があります。
- 切り口が思いつかない:同じ商品でも「価格」「品質」「スピード」など訴え方は無数にあり、どれで攻めるか決められない
- 自分では当たり前すぎて言語化できない:現場を知りすぎて、お客さんにとっての価値が見えなくなる
- 短くまとめられない:説明したいことが多すぎて、一言のキャッチコピーに絞れない
- 量が必要:チラシ・SNS・LP・メールと、媒体ごとに違う文章が要る
つまりコピー作成は、「アイデアの量」と「言い換えの手間」の勝負です。そしてこの2つは、まさにAIが人間を大きく助けてくれる領域です。ゼロから絞り出すのではなく、AIに大量の案を出させて「選ぶ・磨く」に回れば、負担は一気に軽くなります。
AIでコピーを作る基本の手順
特別なツールがなくても、Claude や ChatGPT のような汎用AIで、コピー作成の大部分はこなせます。基本は次の4ステップです。
ステップ①:AIに「前提」を渡す
いきなり「キャッチコピー作って」ではなく、誰に・何を・どんな強みで売るかをAIに伝えます。
- 商品/サービスの内容と特徴
- ターゲット(年齢・業種・悩み)
- 競合と違う点・一番の売り
- 使う媒体(チラシ・SNS・LP など)
ステップ②:切り口を大量に出させる
まずは質より量。「10通りの切り口で案を出して」と頼み、方向性の候補を広げます。価格訴求・品質訴求・悩み解決・ストーリー型など、自分では思いつかない角度が出てきます。
ステップ③:良い案を選んで磨く
出てきた案から「これは使えそう」を数点選び、「もっと短く」「もっと具体的に」「ターゲットの言葉で」と指示して磨き込みます。AIとの2〜3往復で精度が上がります。
ステップ④:媒体に合わせて展開する
決まった軸を、媒体ごとに展開します。「このコピーを、チラシの見出し/Instagram投稿文/LPの冒頭に、それぞれ最適化して」と頼めば、1つの軸から複数の文章が一気に揃います。会社のホームページ本文までまとめて作りたい場合はAIで会社のホームページ文章を作成する方法も参考になります。
用途別・AIコピーの作り方
① キャッチコピー
一番難しく、一番効くのがキャッチコピーです。AIには「切り口を変えて15案」「7文字以内で」「ターゲットの悩みから始める形で」など、制約を付けて大量に出させるのがコツです。数を見てから選ぶことで、当たりの確率が上がります。
② 商品説明・紹介文
「特徴」を並べるだけの説明は読まれません。AIに「特徴を、お客さんにとってのメリットに翻訳して」と頼むと、”軽い”→”女性でも持ち運びやすい”のように、買い手目線の文章に変わります。ネットショップの商品説明を大量に作る場合も、型を決めてAIに流し込めば短時間で揃います。
③ SNS投稿文
SNSは「量」と「継続」が命です。1つの商品から「役立ち情報型」「お客様の声型」「裏側紹介型」など投稿の型を作り、AIに複数パターンを出させれば、更新のネタ切れを防げます。ブログと合わせた集客の全体設計はSEO対策にAIを活用する方法にまとめています。
④ 広告文・チラシ
限られた文字数で反応を取る広告文こそAI向きです。「見出し・小見出し・本文・行動喚起(CTA)」の構成をAIに組ませ、複数パターンをテストする前提で作ると、勘に頼らない広告運用に近づきます。
そのまま使えるコピー生成プロンプト
【 】を自社の情報に差し替えて使ってください。Claude・ChatGPTどちらでも使えます。
あなたは反応率を重視するプロのコピーライターです。
以下の商品について、キャッチコピーを作ってください。
# 商品情報
- 商品/サービス:【 】
- ターゲット:【誰の・どんな悩みか】
- 一番の強み:【競合と違う点】
- 使う媒体:【チラシ / SNS / LP など】
# やってほしいこと
1. 訴求の切り口を5種類挙げる(価格・品質・悩み解決・スピード・信頼など)
2. 切り口ごとに、キャッチコピーを3案ずつ出す(合計15案)
3. それぞれ「誰のどんな気持ちに刺さるか」を一言添える
4. 最後に、最も反応が取れそうな案を3つ選び、理由を書く
# ルール
- 誇大表現・根拠のない断定は使わない
- 専門用語を避け、ターゲットが普段使う言葉で書く
ポイントは、「切り口を分けて・数を出させ・理由を添えさせる」こと。理由が付くと、なぜ刺さるのかが分かり、自社で選ぶ判断がしやすくなります。営業の場で使う提案書や資料のコピーにも応用できます(AIで営業資料・提案書を作る方法)。
コピーを量産したいときの選択肢
ここまでは汎用AI(Claude・ChatGPT)での作り方でした。単発のコピーなら、これで十分実用になります。
一方で、「キャッチコピー・広告文・商品説明・LP・メールなど、販促の文章を種類別に・大量に・繰り返し作りたい」という場合は、コピー生成に特化したAIツールという選択肢もあります。用途別のテンプレート(キャッチコピー用・商品説明用・SNS用など)が最初から用意されていて、項目を埋めるだけで狙った形式の文章が出てくるため、毎回プロンプトを組む手間を省けるのが特徴です。
代表的なのが、日本語のコピー生成に対応したCatchy(キャッチー)です。無料から試せるので、「汎用AIのプロンプト作りが面倒」「販促文を定期的にたくさん作る」という方は、汎用AIと使い分ける前提で一度触ってみて、自社の作り方に合うか確かめてみるとよいでしょう。
もちろん、まずは手元の Claude や ChatGPT で上のプロンプトを試し、「もっと効率化したい」と感じてから専用ツールを検討する、という順番でも遅くありません。目的は「良いコピーを、無理なく作り続けられる仕組み」を持つことです。
AIにコピーを任せるときの注意点
便利な一方で、販促の文章には表現の責任が伴います。次の点は必ず守ってください。
- 事実に基づく:AIは”それっぽい”表現を作るのが得意なぶん、事実でない効果や実績を書いてしまうことがある。数字・実績は自社で裏を取る
- 誇大表現を避ける:「絶対」「No.1」「必ず痩せる」などの断定・最上級表現は、景品表示法・薬機法などに触れるおそれがある
- 業界の規制を確認する:食品・化粧品・健康・金融などは表現規制が厳しい。該当する場合は専門家に確認する
- 自社の言葉に直す:AIの文章はきれいでも無個性になりがち。最後は自社らしいトーンに整える
- 人がチェックしてから出す:AIの生成物をそのまま公開しない。必ず人の目を通す
私自身、AIに文章を任せて痛感したのは、「AIは案を出す担当、責任を持つのは人間」という線引きの大切さです。どこまでAIに任せ、どこから人が判断するかの考え方は、社長がAIに任せていい仕事・いけない仕事にまとめています。
よくある質問(FAQ)
Q. コピーライティングの知識がなくてもAIで作れますか?
A. 作れます。むしろ知識がない人ほど、AIに「切り口を5種類・各3案」のように大量に出させて選ぶやり方が向いています。ゼロから絞り出すより、AIの案を「選ぶ・磨く」ほうが、早く・質の高いコピーにたどり着けます。
Q. 汎用AI(ChatGPT・Claude)と専用ツールはどう違いますか?
A. 汎用AIは自由度が高く、プロンプト次第で何でも作れます。専用ツール(Catchyなど)は、用途別のテンプレートが用意されていて、項目を埋めるだけで狙った形式の文章が出るのが利点です。単発なら汎用AI、販促文を種類別に量産するなら専用ツール、と使い分けるのが現実的です。
Q. AIが作ったコピーをそのまま使って大丈夫ですか?
A. そのままの公開は避けてください。AIは事実でない効果や誇大表現を混ぜることがあり、景品表示法・薬機法などに触れるリスクがあります。必ず「事実か」「言い過ぎていないか」を人がチェックし、自社の言葉に整えてから使いましょう。
Q. どんな販促物から始めるのがおすすめですか?
A. 効果が見えやすい「SNS投稿文」や「商品説明」から始めるのがおすすめです。数をこなす必要があり、AIの量産力が生きます。慣れてきたら、反応を左右するキャッチコピーや広告文に広げていくと、無理なく定着します。
✍️ 販促の文章を種類別に・大量に作りたい中小企業に
キャッチコピー・広告文・商品説明・SNS投稿文など、用途別のテンプレートが用意された日本語対応のAIコピー生成ツール。項目を埋めるだけで狙った形式の文章が出るので、毎回プロンプトを組む手間を省けます。無料から試せるので、汎用AIと使い分ける前提でまず触ってみるのがおすすめです。
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まとめ
AIでのコピー作成は、「センスで絞り出す」作業を「案を出させて選ぶ」作業に変える取り組みです。押さえるべきは次の5点です。
- コピーが難しいのはアイデアの量と言い換えの手間が要るから
- AIには前提を渡し・大量に出させ・選んで磨く
- キャッチコピー・商品説明・SNS・広告と用途別に展開できる
- 量産したいならコピー特化ツール(Catchyなど)も選択肢
- 事実確認・誇大表現・法令チェックは人の責任で行う
まずは手元のAIに、この記事のプロンプトで「自社商品のキャッチコピーを15案」出させてみてください。思いつかなかった切り口が並び、販促の文章に費やす時間が大きく減るはずです。
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本記事は掲載時点の情報をもとに、著者(物流会社経営者)の個人的な調査・体験に基づいて作成しています。以下の点をご確認のうえ、情報をご活用ください。
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静岡県で倉庫会社を経営しています。年商4億円・従業員30名・創業55年のザ・中小企業です。
大学はアメリカ(カリフォルニア州立大学ノースリッジ校)で運動生理学を専攻して2009年卒業。卒業後は外資系医療機器メーカーで営業職として働いていましたが、14年前に家業に入社。課長・部長・専務取締役を経て、2年前に社長に就任しました。
AI活用を始めたのは約3年前。紙・Excel・電話だけで回っていた倉庫業の現場をなんとかしたいと思ったのがきっかけです。それからClaude・ChatGPTを中心に、実際の業務改善で毎日試行錯誤しています。
コンサルでも研究者でもない「普通の中小企業の社長がAIを使ってみたリアル」を発信しています。
モットーは「人生を最大限楽しむ」。好きな言葉は「生きてるだけで丸儲け」。

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