現役社長が「もし転職するなら」を真剣に考えてみた

現役社長が「もし転職するなら」を真剣に考えてみた 管理職・経営者転職
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「自分が転職するなんて考えたことがなかった」という経営者は多いです。

でも正直なところ、私も「もし今転職するとしたら」を考えることがあります。

経営者として10年以上働いていると、「自分の市場価値は実際いくらなのか」「他の会社でも通用するのか」という疑問が頭をよぎることがあります。

この記事は、現役社長である私が「もし転職するなら何を考えるか」を本音で書いたコラムです。転職を考えている経営者・管理職の方の参考になれば幸いです。


なぜ現役社長が転職を「仮定」で考えるのか

経営者が自分のキャリアを客観的に見ることは珍しくありません。

特に:

  • 会社が一定の安定期に入ったとき
  • 後継者問題に向き合い始めたとき
  • 副業や新しいビジネスを始めたとき
  • 経営者仲間から転職の話を聞いたとき
  • こういったタイミングで「自分だったらどうするか」を考えることがあります。

    これは「逃げたい」という話ではなく「自分の価値を客観視する」という健全な思考です。


    「もし転職するなら」で考えたこと

    ①自分の「強み」を言語化してみた

    物流会社の経営者として10年以上やってきた私が転職市場に出るとしたら、何を売りにするか。

    考えてみると:

  • 物流業界全体の実情・課題を経営者視点で把握している
  • ドライバー採用・2024年問題への対応・倉庫の省力化を実際にやってきた
  • 30名規模の会社のP&Lを全部見てきた(売上・人件費・燃料費・設備投資)
  • Claudeを使った業務効率化を実際に導入・運用している
  • 業界特化の経営経験+DX導入経験の組み合わせは、確かに「市場にないわけではない」強みです。

    ②実際にビズリーチに登録してみた

    「登録するだけ」でどんなスカウトが来るか見てみました。

    結果:登録後1週間で十数件のスカウトが来ました。

    内容は:

  • 物流系コンサルティングファームからのスカウト
  • 大手EC企業の物流部門長候補
  • PEファンド傘下の物流会社の経営人材
  • 物流SaaS企業の事業開発責任者候補
  • 「全くゼロではない」という確認ができただけでも、心理的に余裕が生まれました。

    「転職できる状態か」がわかるだけで、今の仕事への向き合い方が変わります。

    ③「年収維持できるか」を確認した

    現在の役員報酬と比較して、転職後の年収が上がるか下がるかを確認しました。

    スカウトの年収帯を見ると:

  • コンサルティング系:800〜1,200万円
  • 事業会社の部門長・役員:700〜1,000万円
  • PEファンド傘下の経営者:1,000万円以上(業績連動含む)
  • 現在の報酬と同水準・またはそれ以上のポストが存在することはわかりました。

    ただし「オーナー報酬には経営リスクを背負った分が含まれている」という事実も再認識しました。

    ④「自分が本当に転職したいのか」を問い直した

    転職市場に出てみると、逆に「今の仕事の良さ」も見えてきます。

  • 裁量が大きい(全部自分で決められる)
  • 業界の知人・取引先との深い関係がある
  • 物流会社の社長という「居場所」がある
  • 副業でブログを書けるくらいの余裕がある
  • 「転職したい理由」が「今の会社から逃げたい」だけなら、転職してもその問題は解決しないことも多いです。

    現時点での私の結論:「転職できる状態であることを確認した上で、今は転職しない」

    でもこれは定期的に見直します。


    経営者がキャリアを客観視することの価値

    「もし転職するなら」を考えることには副作用があります。

    良い副作用:

  • 自分の強みと弱みが明確になる
  • 「会社への依存」が減り、精神的に強くなる
  • 会社に残る選択をするとしても「選んで残っている」という主体性が生まれる
  • 転職市場での自分の価値を知ることで、給与交渉・事業判断に自信が持てる
  • 注意点:

  • 転職活動に熱中しすぎて本業が疎かになる
  • 「転職できる」とわかった瞬間に今の会社への不満が増す場合がある
  • 家族・従業員への影響を考えずに動き始めると信頼関係が壊れる
  • 情報収集の段階では「登録して情報を集める」だけで十分です。


    転職を「仮定」で考えることで変わった3つのこと

    「もし転職するなら」を本気で考えることは、実際に転職するかどうかに関わらず経営者にとって有益な思考実験でした。

    ① 自分の強みが言語化できた

    転職市場で「何を売りにするか」を考えたことで、「物流業界の経営経験×DX導入経験」という自分の強みが初めて明確に言語化できました。これは経営者として自社サービスや採用で使える言語化にもつながりました。

    ② 「会社に依存している感覚」が減った

    「転職できる状態であることを確認した」というだけで、「この会社しかない」という感覚が薄れました。選んで今の仕事をしているという主体性が生まれると、仕事への向き合い方が変わります。

    ③ 採用判断の基準が変わった

    「転職者側の目線」を持つことで、候補者がどんな観点でオファーを評価しているかが分かるようになりました。面接で「年収だけ提示して後は察してくれ」ではなく、「入社後の裁量・ポジションの将来性・チームの雰囲気」を具体的に伝えるようになりました。


    経営者が転職情報収集で使うべきツール

    ツール 使い方
    ビズリーチ 登録してスカウトの数・質を確認するだけでOK。無料プランで十分
    JACリクルートメント キャリア相談として面談を受ける。求人紹介もしてもらえる
    LinkedInの充実 外資系からのアプローチが増える

    いずれも「情報収集だけ」で利用できます。「登録=転職活動開始」ではありません。


    よくある質問(FAQ)

    Q. 経営者がビズリーチに登録すると、知り合いにバレますか?

    A. ビズリーチは登録情報が「公開設定」「非公開設定」を選べます。氏名・会社名を非公開にして匿名的に利用することが可能です。スカウトは届きますが、特定企業の担当者に見られないよう設定できます。

    Q. 「転職できる状態か確認したい」だけでエージェントを使ってもいいですか?

    A. むしろその使い方が最も賢いです。「すぐに転職する気はないが市場価値を確認したい」と正直に伝えれば、エージェントも適切に対応してくれます。

    Q. 現役の経営者がエージェントに相談することへの抵抗感があります

    A. 多くの経営者が同じ感覚を持っています。しかし実際に相談してみると「経営者として市場に出ることへの心理的バリア」が下がります。エージェントはプロとして秘密を守ります。


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    まとめ:「転職できる状態か確認すること」は経営者にも有益

    • 転職を考えていなくても、定期的に自分の市場価値を確認することは経営者にとって有益。「転職できる状態」にあることが今の仕事への向き合い方を変える
    • 自分の市場価値を知る最速の方法は、ビズリーチへの登録とスカウト受信。どんな企業から・どんなポジションで声がかかるか2〜4週間でわかる
    • JACリクルートメントへの相談では「自分のような経験が転職市場でどう評価されるか」を非公開求人情報とともに聞ける
    • 「動かないと決めること」も、動いてみてからの選択の方が後悔が少ない

    市場価値の確認は「転職の準備」ではなく「人生の選択肢を把握する行為」だ。経営者こそ定期的に行う価値がある。


    本記事の情報は2026年5月時点のものです。

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