「会社を設立したばかりで法人カードを作れるか不安」
新設法人の経営者から最も多く聞く悩みの一つです。実際、設立直後は実績がないため通常の法人カード審査が難しいケースがあります。しかし適切なカードを選べば、設立1年未満でも法人カードを持てます。
私自身は物流会社の設立時、すぐに法人カードが必要でしたが、最初の申し込みで「業歴が短い」という理由で1枚は断られました。その後、設立直後向けのカードを選んで申し込み直したところ、無事に発行できました。この経験をもとに、新設法人に向いたカードと審査を通過するためのポイントを解説します。
この記事でわかること
- 新設法人が法人カードの審査で不利になる理由
- 設立直後でも作りやすいカード3選
- 審査通過率を上げるための準備
- 審査落ちした場合の代替手段
- 法人カードを持てたら次にやること
新設法人が審査で不利になる理由
法人カードの審査では「法人の信用力」が重視されます。新設法人は以下の点で不利になりやすいです。
| 評価軸 | 新設法人の不利な点 |
|---|---|
| 業歴 | 実績ゼロ〜短期間 |
| 財務諸表 | 決算書がない・1期分のみ |
| 信用実績 | カード利用・返済の実績なし |
| 売上 | 開業直後で少ない場合がある |
ただし、代表者の個人信用情報・代表者の年収・事業計画の確かさで補える部分もあります。
設立直後でも作りやすい法人カード3選
① 三井住友カード ビジネスオーナーズ(最もおすすめ)
設立直後向けの理由
- 個人事業主・設立1年未満の法人も申し込み可能
- 代表者の個人信用情報を重視するため、個人の信用が良ければ通りやすい
- 年会費永年無料でリスクが低い
基本スペック
- 年会費:永年無料
- ポイント還元:0.5%
- 追加カード:無料・無制限
- ETCカード:無料で発行可能
- 初期限度額:50〜100万円程度(実績に応じて増額可能)
注意点
- 初期限度額はやや低め
- 申し込みは法人代表者が行う必要がある
② ライフカードビジネスライトプラス
設立直後向けの理由
- 設立1年未満の法人・個人事業主を明示的にターゲットとしている
- 審査基準が比較的やさしい
- 年会費永年無料
基本スペック
- 年会費:永年無料
- ポイント還元:0.5%
- 追加カード:3枚まで無料
- ETCカード:発行可能
- 初期限度額:最大200万円
注意点
- 追加カードが3枚までの制限あり(従業員が多い場合は別カードと組み合わせが必要)
③ freeeビジネスカード
設立直後向けの理由
- freeeを使っている会社なら、財務データとの連携で審査が有利になる場合がある
- 設立間もない事業者でも申し込み可能
- 会計との完全連携で経費管理が最初から整う
基本スペック
- 年会費:永年無料
- ポイント還元:なし(freeeとの完全連携がメリット)
- 会計連携:freeeとリアルタイム同期
注意点
- freeeを使っていない場合はメリットが薄い
- ポイント還元がない
審査通過率を上げるための準備
審査基準の詳細(評価される5つのポイント・審査落ちの原因と対処法)は → 法人カードの審査基準と通過のコツ
設立直後の申し込みで特に重要な4点:
- 代表者個人の信用情報:個人カード延滞・ローン滞納がないことが前提(CICで500円開示請求可)
- 法人口座の事前開設:ゆうちょ・地方銀行・ネット銀行のいずれかで開設してから申し込む
- 設立直後向けカードから申し込む:プラチナ・ゴールドはNG。上位カードは実績を積んでから
- 同時申し込みを避ける:複数カードを一度に申し込むと「多重申し込み」として審査に悪影響
審査落ちした場合の代替手段
法人カードの審査に落ちた場合、以下の手段で対応できます。
代替手段①:デビット型の法人カードを使う
審査なし(または非常に緩い)デビット型のビジネスカードがあります。引き落とし口座の残高の範囲でしか使えませんが、カード払いの利便性は得られます。
代替手段②:プリペイド型の法人カードを使う
事前にチャージして使うプリペイド型カードも審査不要で使えます。
代替手段③:6か月後に再申し込みする
一度審査に落ちた場合は、6か月程度開けてから再申し込みしてください。その間に法人口座の実績・売上の記録を作ることで審査通過率が上がります。
法人カードを持てたら次にやること
法人カードが発行されたら、以下の3つを早めに設定してください。
① 会計ソフトとの連携を設定する
freeeまたはマネーフォワードとの連携を設定し、経費の自動記録を始める。
② 引き落とし口座を法人口座に変更する
最初から法人口座が引き落とし先になっているか確認する。個人口座になっている場合は変更手続きを行う。
③ 利用ルールを決める
何に使っていいか・何に使ってはいけないかのルールを自分(と従業員)で明確にする。
よくある質問(FAQ)
Q. 設立当日でも法人カードに申し込めますか?
A. 申し込み自体はできます。ただし登記が完了していない状態では受け付けてもらえません。登記完了(登記簿謄本の取得)後に申し込みましょう。
Q. 個人事業主から法人化した場合、個人時代の実績は審査に使えますか?
A. 一般的に、個人事業主時代の実績は法人の審査には直接使えません。ただし代表者個人の信用情報・収入は参照されるため、間接的には役立ちます。
Q. 赤字でも審査に通りますか?
A. 設立1年目は初期投資で赤字になることがあります。赤字自体が理由で必ず落ちるわけではありませんが、事業計画が明確で、代表者の個人信用が良ければ通ることもあります。
Q. 法人カードの審査結果はいつわかりますか?
A. オンライン審査の場合は最短即日〜3営業日程度。書類審査が必要な場合は1〜2週間かかることがあります。
Q. 設立から何年経てば上位カード(ゴールド等)に申し込めますか?
A. 目安として設立2〜3年・黒字決算が1〜2期あれば申し込み可能なケースが増えます。まずは年会費無料カードで実績を作ることが先決です。
まとめ
新設法人が法人カードを取得するための3つのポイント:
- 設立直後向けの年会費無料カードから申し込む(三井住友ビジネスオーナーズ・ライフカードビジネスライトが特におすすめ)
- 代表者個人の信用情報を事前に確認・整える
- 法人口座を開設してから申し込む
最初は限度額が低くても構いません。カードを使い続けることで実績が積み重なり、限度額の増額・上位カードへの移行が可能になります。まずは一歩踏み出すことが大切です。
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本記事の情報は2026年5月時点のものです。審査結果は申込内容・審査状況によって異なります。
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静岡県で倉庫会社を経営しています。年商4億円・従業員30名・創業55年のザ・中小企業です。
大学はアメリカ(カリフォルニア州立大学ノースリッジ校)で運動生理学を専攻して2009年卒業。卒業後は外資系医療機器メーカーで営業職として働いていましたが、14年前に家業に入社。課長・部長・専務取締役を経て、2年前に社長に就任しました。
AI活用を始めたのは約3年前。紙・Excel・電話だけで回っていた倉庫業の現場をなんとかしたいと思ったのがきっかけです。それからClaude・ChatGPTを中心に、実際の業務改善で毎日試行錯誤しています。
コンサルでも研究者でもない「普通の中小企業の社長がAIを使ってみたリアル」を発信しています。
モットーは「人生を最大限楽しむ」。好きな言葉は「生きてるだけで丸儲け」。


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